
俺がお前で、オマエがオレで 芥川龍之介 蜘蛛の糸
『俺がお前で、オマエがオレで 〜芥川龍之介 蜘蛛の糸〜』
幕が下りました。
無事に終わった。
拍手の音、景色が目に焼き付いています。感謝という言葉だけでは伝えきれない。
原案、プロデュース、出演。
大変な事はわかってた、わかってたけど想像を絶しました。
三つの役割を背負う事
人生最大の賭け
人生最大の挑戦
現実は
そんな格好いい言葉で飾れる事が一度も無かったです。
もがいて、悩んで、恐くて、不安で、何度も考える事をやめようとした、立ち止まりました。
でも進むしか無かった
そんな日々でした。
すべてが初めてだった。
キャスティング、
稽古場決め、日程の調整
何をどう押さえるのか。
情報の解禁は?
どのタイミングで?
何を?何の情報を?
音響さん、照明さん、衣装さん、美術さん、舞台監督さん、ヘアメイクさん、衣装進行さん
それぞれのプロフェッショナルに、どう想いを伝えればいいのか。
プロデューサーとしてどう存在してればいいのか
ぼろぼろだった。ダサかった。何もわからないのに格好だけ付けてました。わかってるフリをしてた。
グッズの事も
何種類作るべきか。
スタジオは?カメラマンは?衣装の準備は?納期は?デザインは?素材は?
口から出る言葉はいつも
『本当に何もわからなくてごめんなさい。教えてください。すみません。助けてください。ありがとうございます。』
これしか無かった。
当日スタッフさんの手配も
興行として成立させるための計算も
脚本の細部確認、演出イメージの共有、劇場さんとのやり取りも
スタッフさんの誰がどこを担当してくれて、どこまで任せたらいいのかわからず
毎日分からないことが増えていきました。
右も左も分からない。本当に、本当に、何も分かっていなかった。
何ひとつできなかった。
頼った。
たくさん頼らせてもらいました。
助けてもらいました。
制作の名倉周という存在の大きさ。
彼が全てを形成してくれた事でやっと大きな何かが見え始め、現実の輪郭を掴める感覚になれました。
先回りをして、僕の気付けない至らない所をたくさんケアしてくれました。
その他に、いつも僕の隣にいてくれるマネージャー兼スタッフの二人にも何度も頼り何度も弱音を吐き、とんでもなく大変なセクションを負担していただきました。二人がいなかったら僕は確実にパンクしていた。
皆様に支えていただきながら、一歩ずつ進んで今日を迎えられた。
一歩一歩の積み重ねが
形となってここにあります。
そして
泰江和明。
芥川龍之介という難役を、あれほどまでに丁寧に、深く、生身で立ち上げてくれたことへの感謝。
繊細さと狂気と哀しみが同居するあの佇まい、纏うオーラ、叫びは和にしか出せない。
稽古場で役と台本と向き合った時間、和自身が持つ人間の魅力と強さ全てが板の上に表れていて、
舞台上で芥川龍之介泰江和明と交わす言葉のやり取りは
幸せの一言に尽きました。
宝物です。
宝物だと感じる刻
いつも和が隣にいるな。笑
和いてくれたから、この物語にいのちが吹き込まれました。
劇中の台詞を借りて言うなら
『この物語は俺たち二人のものだ』
僕は一生忘れません。
町田尚規
多田滉
作品へ向き合う姿勢が、舞台全体を何倍にも何十倍にも奥行きを与えてくれました。
細部まで妥協しない役作り
演出の意図を汲み取る感の良さ
周りへの気配り、優しさ、空気作り、プロとしての顔
滉とまっちーがいてくれた事でこの作品の信頼度が増した。と言っても過言では無いです。
いつか必ず二人は…。約束。
ゲスト出演をして下さった
校條拳太朗、秋沢健太朗、星璃、門野翔。
多忙の中、この舞台に駆けつけてくれた事、自分の周りにはこんなにも強くて素敵な仲間がいるということを改めて感じさせてくれた存在です。
本当に本当にありがとうございます。
門野翔
脚本・演出として、僕の漠然とした想いを昇華させてくれました。
話し合い、悩み、粘って、ずっと前を向き続けてくれた。
翔の才能と熱がなければ、この作品は生まれていません。
我々役者を導く力と俯瞰で見る確かな目
僕の手柄を一つだけ
挙げていいなら
あの時にこの作品の演出脚本は門野翔に委ねたい‼️と判断した事。
斉藤有希。
演出補佐として、現場の要でいてくれました。グッズのディレクションまでも彼女の力です。
ゆきちはいつも的確に道を示してくれました。役者としての目、そのほかの動き、スタッフさんとのやり取り、圧倒されっぱなしです。
すんごいよ。本当に。
急に心の声というか、振り返りながら書いてて改めて
スーパーマン、スーパーウーマンだらけなんだから。笑
音響、照明、衣装、美術、ヘアメイク、衣装進行、当日スタッフの皆様。
僕が分からないことばかりで、迷惑をかけてしまったことも多かったと思います。
もう凄すぎて一周回って逆に遠い存在で、ぼーっと立って答えを出す間に出来上がって…笑
皆様が笑顔で支えてくださいました。
何度も不安に押しつぶされそうになりました。
これでいいのかと、自問自答を繰り返しました。
でも、周りを見ればこんなにも支えてくれる仲間がいました。
信じてついてきてくれる仲間がいました。
だからこそ、やり切ることができた。
いや、やり切らせていただけました。
初日から千穐楽までの八公演の客席の景色を見るために、どれだけの人が道を作ってくれたのか。
どれだけの想いが、この舞台に注がれていたのか。
これまでの辛かった事、時間、全てが
今、誇りに変わっています。
感謝の言葉を、気持ちを、表しきれないほど、深く、熱く、胸に刻まれています。
関わってくださったすべての皆様へ。
ご来場下さいました皆様へ。
応援して下さった皆様へ。
本当に、本当に、ありがとうございました‼︎‼︎‼︎
この経験を糧に、また次の舞台へ進みます。
これからも大切な作品を届けるために。
心からの感謝を込めて。
谷佳樹


